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新卒社員が「Ruby biz Grand prix 2023」に参加しに、松江まで行ってきた!

お疲れ様です!Supership アドテクノロジーセンターでエンジニアをしている23新卒の上條と宮本です。

2023年11月8日に島根県松江市で開催された「Ruby biz Grand prix」に、アドテクノロジーセンターのエンジニア5名で参加してきました。
どんなイベントだったのかご紹介します!


どんなイベントだったか

Ruby biz Grand prixとは、ビジネスでRubyを使用している企業、団体、個人を表彰するイベントで、Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろ(通称・Matz)さんが住む島根県松江市で毎年開催されています。

今回は表彰式に付随して、Matzさんとのランチ会、ワークショップ、レセプションが開催されました。
全国から約20社ほどの企業が集まり、表彰式で受賞企業のプロダクト紹介を聞いたり、ワークショップとレセプションで懇親を深めたりしました。企業の中には開発を行っていない地元企業も参加されており、ビジネス色もあるイベントでした。
イベントの公式サイトがありますので、詳細はこちらをご参照ください。

なぜ参加することになったのか

2018年のRuby biz Grand prixにおいて、Supershipの「ScaleOut Ad Platform」が特別賞を受賞しており、過去の受賞企業として今年度のイベントに招待していただき参加しました。
2018年に特別賞を受賞した際の詳細は、こちらからご参照ください。

どんなコンテンツがあったのか

まつもとゆきひろさんとのランチ会

イベント参加企業のうち5社から、それぞれ代表して2名ずつが1時間のMatzさんとのランチ会に参加しておりました。

OSSに関する質問や、Matzさん自身に関する質問、参加企業に対する質問などの会話がありました。
なぜOSSでRubyを公開したのか、Rubyでどのようにマネタイズが行われているのかという質問が印象的でした。フリーソフトウェアではなくOSSとして公開されたことが現在多くの方に使われる言語になっていることに繋がっていたり、OSSを利用したマネタイズ方法にも色々あることを知り勉強になりました。OSSを利用している企業の技術顧問を務めることや、言語を教えるスクールを立ち上げることでマネタイズにつなげていたそうです。

また、そもそもRubyは広く使ってもらうためでも稼ぐためでもなく、Matzさんの趣味として生み出されたとのことです。月並みですが、趣味で開発されていた言語が世界で使われている事実がすごいなと感じました。

Matzさんとの3ショット(写真は翌日行われたRubyWorld Conferenceで撮っていただいたものです。快く撮影に応じていただきありがとうございました!)

ワークショップ

ランチ会の後は、7人ごとにチームを組んで40分のグループワークを行いました。あらかじめ用意された複数のペルソナの中から1人を選んで潜在的な課題を仮定し、それを解決するためのサービスのアイデア検討〜ワイヤーフレーム作成までを行いました。

最初に、グループワークの例として講師企業のRelicさんによる事例紹介がありました。
Relicさんは和菓子店の期間限定商品の発注から製造までのプロセスを管理するシステムを作成したそうです。開発→フィードバックのサイクルが数回のみで完成に至ったとのことで、要件定義やコミュニケーション能力が開発速度を高めることを実感しました。これらの能力は個人的に課題を感じているので、これから伸ばしていきたいです。
プロジェクトの中心メンバーには新卒のエンジニアが参加されていたようです。モダン技術を使って実装されておりUXも良い印象なので、自分たちも負けていられないなと感じました。

事例紹介終了後に、チーム毎のグループワークに移りました。
使える時間が非常に少なかったので、比較的課題がシンプルで、作るべき機能が少なくなりそうな人物をペルソナとして選びました。
しかしながら、議論が進むうちに考慮すべき事項が膨れ上がり、ワイヤーフレームの作成は間に合いませんでした。
課題が残るワークショップでしたが、ロジカルシンキング研修や普段の業務で学んだ結論ファーストの話し方や、常に着地点を意識して議論を行うというスキルが役に立ったと感じました。これからもスキルを磨き、課題解決能力を高めていきたいです。

また、事業のマネタイズを成立させる難しさを学びました。プロダクトをシンプルに作れそうなペルソナを選んだつもりだったのですが、マネタイズを考えるとインセンティブ設計を成立させるためのステークホルダーが増えてしまい、その結果、サービスの成立に最低限必要な機能が膨れ上がり、制限時間内にワイヤーフレームを作成することができませんでした。現実におけるサービス立ち上げでも、マネタイズを成立させるためにメインユーザの課題解決以外の機能を考えなければならない場面は多いんだろうなと感じました。

上記のエピソードに付随して、一見シンプルな課題でも深掘りして行くうちに解決すべき課題が芋づる式に見つかることが多そうだと感じました。
また、時間制限がある中、一緒に仕事をしたことがない方や話したことがない方と一緒に解決策を考えることは楽しくもあり難しくもありました。相手がどんな方なのか、どのようなコミュニケーションを取りたいのか、アイスブレイクなどで雰囲気を掴んでおいた方が話を進めやすいと感じたことは経験になりました。

ワークショップの様子

表彰式

表彰式ではソーシャルインパクト賞4社、特別賞3社、大賞2社の計9社が表彰されました。グランプリに応募している企業はどこも思いもよらないアイデアで事業を展開しており、まだまだ世界には新たなビジネスを生み出す余地がありそうだと感じました。

受賞企業の中には、複数プロダクトで共通して必要になる処理をgem化して管理している企業がありました。Supershipも社内に多数のRailsプロダクトがあるので、参考になる部分があるのではないかと思いました。

レセプション

そしてレセプションの会場には、島根県ならではの地元の海産物や蕎麦、地酒が並び、美食を楽しみながら参加企業の方とコミュニケーションをとることができました。

受賞企業の中で、個人的に面白いと思った事業の担当者とお話をすることができました。
事業内容は、運送事業者と地域のドライバー(個人)をマッチングさせ、ラストワンマイル輸送を代行してもらうというものでした。技術的な問題よりも、ドライバーが「荷物を預かったまま配達を行わない」などの想定し得ない行動をした際の対応が難しいという話が印象的でした。

交流イベントの参加経験が少ない中での参加だったため、「どうやってその事業を思いついたのか?」など、もっと質問をしておけばなあと、今になって感じております。今後自分が交流イベントを開催する時に役立つ経験になりました。
もちろん、松江の食べ物は美味しかったです。特に刺身が絶品でした。

レセプションの様子
“島根といえば”な「出雲そば」もありました

まとめ

イベント全体を通して、業務に関する学びはもちろん、それ以外の学びもありました。
例えば、知名度がある人と話す時でも身構えずに、気になったことを聞いたり話しても良いことを学びました。(Matzさんはとても優しく、質問にも真摯に答えていただきました)また、イベント参加前までは他社の方とお話しすることがほとんどなかったので、若いうちに体験しておいたほうが良さそうという意味で今後に向けた良い学びになりました。

以上、Ruby biz Grand prix 2023参加記でした。
カンファレンス参加で得た学びを生かして、今後の業務も頑張っていきます!

編注:本記事に記載されている内容は、2023年11月に取材した情報に基づいています。

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