アドテク業界をリードするエンジニアが“挑戦”と“苦悩”を語る「AdTechnology Meetup vol.2」企画・開催レポート
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アドテク業界をリードするエンジニアが“挑戦”と“苦悩”を語る「AdTechnology Meetup vol.2」企画・開催レポート

お疲れ様です。Supershipホールディングス人財開発本部の渡辺です。

先日開催した、エンジニア向けのウェビナー「AdTechnology Meetup vol.2」のイベントレポートをお届けいたします。

「AdTechnology Meetup」とは

Supershipグループが携わっているアドテクノロジーやデジタルマーケティングの領域では、CookieやIDFAの利用制限などの変化を背景に、昨今、大きな変革を迫られている状況にあります。

そうした中で、同じような問題意識を持たれているLOB株式会社さんとともに、アドテクノロジー業界のエンジニアや業界を志す方へ向け「アドテク業界のテクノロジーは面白いし、未来は明るい!」ということを伝えたいと企画されたのがこの「AdTechnology Meetup」です。

詳しくは、前回(vol.1)のイベントレポートに書いていますので、ぜひこちらもご一読ください。

昨年10月に開催したvol.1ではアドテク業界の過去〜現在を振り返り、いま業界全体に影響を与えている事象を踏まえ、未来はどうしていくか?という内容で登壇者とディスカッションさせていただきました。

vol.2のテーマについて

vol.2も前回同様、LOBさんとともにイベントのテーマを企画しました。前回が「変化の激しいアドテク業界の過去〜現在〜未来を幅広くディスカッション」する内容で、どちらかというとアドテク業界にいる方たちに広く伝わる内容で設計したのですが、vol.2ではもう一歩踏み込んで「各社が悩んでいることを共有し、その解決策を一緒に考える」という“一歩前進”できるような内容にしていきたいですね、というお話をしていました。

そのようなテーマでイベントを作っていきたいと考えていく中で、LOBさん含めイベントにご賛同いただける数社の企業のエンジニアの方々にインタビューをさせていただきました。

お話を聞いてみると、各社のプロジェクト/プロダクトをリードするエンジニアの方々は共通の悩みを持っていることが多く、他社の近しい立場の方々に相談したいことが山ほどある、ということが明らかになってきました。

そのうえで、プロジェクト/プロダクトをリードするエンジニアの方々はどんな挑戦と苦労を経験してきたのか、そして今まさに悩んでいることは何なのか?をテーマにディスカッションし、それを発信していけば業界の方々の参考になるのでは、という結論に至り、今回は「プロダクト開発をリードするエンジニアの挑戦と苦悩」というテーマでイベントを行うことが決定しました。

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今回の登壇者については、このような考えにご賛同いただいたDMM.com社からプロダクトマネージャー(当時)の中村様、前回に引き続きLOB社からエンジニアリングマネージャーの長谷川様、Supershipからはテックリードの三宅さんに登壇依頼をさせていただき、皆様快く引き受けていただけました。

イベントの様子をダイジェストで紹介

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今回は感染対策を万全に行ったうえでSupership 虎ノ門オフィスの中央ラウンジから配信を行いました。司会は私・渡辺が務めさせていただきました。

前半パートでは、3名の方々に各社でのプロダクト開発において拘ったこと、チャレンジしたことについてそれぞれお話しいただきました。

(※編注:中村さんは2021年8月末でDMM.com社をご退職されました。以下はイベント当時の在籍社・肩書となります)

【DMM.com 中村さん】

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サードパーティー製のアドサーバーから、自社開発にリプレイスしたプロジェクトについて、中村さんが開発においていつも心掛けている「最小のシステムを作り、素早くリリースし、関係者の信頼を得て、継続して改善する」ことを実現するまでの道のりについてお話いただきました。

一番苦労したポイントは、「社内調整」=社内の各事業部の担当者に内製の必要性を理解してもらうことだったそうですが、調整や開発を丁寧に進め、リプレイスを行った結果、レスポンス速度やランニングコストは大幅に改善したということです。

【LOB 長谷川さん】

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現在の開発チームの運営において、組織の変更を行うなどチーム構成を拘ったというお話でした。

それまでは、プロダクトオーナーが全体の開発機能の要件定義を行う必要があり、開発がスタートするまでのボトルネックになってしまっていた点、またリポジトリ単位でチームが分かれていたことから、開発メンバーが機能の全体像を把握できていなかった点などの課題があったということです。

これに対し、機能開発チームを統合するなどチーム編成を変更したことで、新しいことに挑戦しやすい環境となり、リソースの柔軟な配置が可能となるなどメンバーのやりがいも増したとのことでした。

【Supership 三宅さん】

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三宅さんには、ScaleOut DSPでのインストリーム広告配信開発で拘ったことについてお話しいただきました。

元々Supershipの広告システムはオンプレ(物理的なインフラ)構成でしたが、特定の条件のインストリーム広告配信においては瞬間的に負荷が高まることが想定されたため、クラウドを取り入れたハイブリッド環境を構築し、その結果(ブラッシュアップ中ではあるものの)数百万の同時視聴に耐えられるほどに負荷を分散させることに成功した、ということです。

【後半パート「品質管理&プロジェクト管理で悩んでいること」】

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後半パートは皆さんが共通して悩んでいるテーマということで、品質管理とプロジェクト管理についてディスカッションいただきました。

プロジェクト/プロダクトをリードしているお三方だからこそ、この2つのテーマについて、リソース面やチームビルディングなど一朝一夕には解決できない悩みを抱えていらっしゃる印象を受けました。

そうした中での各社の体制や、具体的な運営方法などをお話しいただきました。普段はなかなか聞けないテーマであったため、登壇者の皆さんも前のめりで他社の話を聞いておられました。

登壇者からのコメント

今回イベントに登壇いただいた皆さんから、メッセージをいただきました。

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合同会社DMM.com プロダクトマネージャー(※当時) 中村さん
エンジニア界隈の中で、広告およびマーケティングの分野のドメインが以前ほどの勢いがなくなってきているのは正直感じております。ただ、広告が今後もなくなることはなく、それらの発展にテクノロジーが不可欠であることには変わらないです。そのため、今後もこの業界が発展していける、また熱をもてるような状況になれるよう、少しでも応援できればと思い参加致しました。
各社個別の取り組みに関しては興味深いお話が聞けて有意義な時間が持てたのですが、特に今回は各社でアドテクのプロダクトにおいてどのような観点でQAが行われているかが伺えてとても参考になりました。
プロダクト開発を行っていると、無意識に自分たちの視野の中でしか物事が判断できなくなっている場合があり、様々な方の話を伺うのは大事だなと感じました。
次回のイベントでは、みなさんが興味あるであろう個人保護法などによるCookie等の利用が規制される世界の中で、ゲームチェンジも見据えた今後の広告プロダクトなどに関して意見を伺える機会があると面白いかなと感じました。

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株式会社LOB エンジニアリングマネージャー 長谷川さん
自分がエンジニアリングマネージャーになってから注力して取り組んでいたチーム構成について話しました。アドテクのプロダクト開発はプロダクトオーナーもエンジニアの素養が必要であったり、開発も普通のWebサービスの開発とは大きく異なるところがあります。そのため、チーム作りにおいて皆さんも色々工夫されていることと思います。少しでも参考になれば幸いです。
本当はこのテーマではなく、我々が開発しているアドサーバーのアーキテクチャーについて話そうかと思ったのですが、それは次の機会に話せればと思います。このトピックに関して色々とこだわりがあるので、ぜひ呼んでください!

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Supership株式会社 テックリード 三宅さん
前回の AdTechnology Meetup vol.1 が業界レベルの話だったのに対し、今回は現場レベルのお話をさせてもらいました。
自社メディア向けのアドサーバーであったり、代理店向けのDSPであったり、各社立場の違いはそれぞれありましたがどこでも似たような悩みがあるんだなと感じました。やはり自サービスで完結しないサービスの品質管理は難しいです。
今回は挑戦と苦悩というテーマでしたが、アドテク独自の一般的なWebサービスとは異なる挑戦や工夫の面白さが伝わればと思います。
アドテクの技術領域は機械学習からインフラなどとても広範囲にわたるため、今後のMeetupでも様々な面に触れていけたらなと思います。

今後について

AdTechnology Meetupについては、不定期ではありますが今後も継続して開催していく予定です。イベント後のアンケートでご回答いただいた内容や、業界の動きに合わせてテーマを決定していきます。開催が決まりましたらconnpassのグループページなどで改めて告知させていただきますので、また皆さまのご参加をお待ちしています!

▼「AdTechnology Meetup」のconnpassグループ

▼vol.2の動画はこちら!

▼スライドはこちら!


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