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久しぶりの海外出張でインドに行ったら結構大変だった話

お疲れ様です!Super Stories編集部の大崎です。

さて、新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、日本を含む各国の入国時の水際対策が撤廃されるなど、徐々にアフターコロナの世界へと移行しつつあり、久しぶりに海外へ渡航された方もいらっしゃると思います。

このSupershipグループ内でも、業務遂行のために久しぶりの海外出張で、インドに渡った二人がいます。

今回はそんな二人に、普段の業務内容とインドに行くことになった理由、そしてインターネット広告の未来に向け取り組んでいる事業の今後や意気込みについて聞きました。

【中根(なかね)さん(左)・税本(さいもと)さん(右)】
Supership プロダクト開発本部 プロダクトマネジメント部 アドソリューション推進G所属。ともにSupershipに新卒でジョイン(中根さんは2021年度入社、税本さんは2022年度入社)。SupershipがイギリスのNovatiq社と取り組む、ポストCookie時代のマーケティングプラットフォームの開発に携わる。

(※以下敬称略)

なぜ二人はインドへと渡ったのか?

―まずは、お二人が普段の仕事において関わっているプロジェクトについて聞かせてください。

中根「昨今のインターネット広告業界では、ユーザーのプライバシーにより配慮した形での広告配信をしなければならないという潮流があり、3rd party CookieやAndroidにおけるADIDなどといった、ユーザーを識別するIDの廃止が進んでいます。

そうした中で、プライバシーに配慮し、ユーザーの個人情報を利用しない形でいかにして広告主の方の『こういったユーザーに見てもらいたい』というニーズを叶えられるか、そのために何ができるかを考え、我々SupershipがイギリスのNovatiq社と協業し取り組んでいるのが、キャリアデータをプライバシーに配慮した形で活用し、一時的な広告配信用IDを発行する『Hyper ID』の開発です。このHyper IDを発行してユーザーの属性“のみ”を取得することで、広告主の方からターゲットに向けて適切に広告を配信いただくことができます」

(※編注:本プロダクトについては、下記のページもご参照ください)

―まさにインターネット広告の最先端を走っているお二人ですが、それぞれどういったミッションのもとに業務を進めているのでしょうか。 

中根「私が特に関わらせていただいている範囲だと、イギリスのNovatiq社と、そこと関わりのあるインドの事業者様とのやり取りが中心で、新しい技術の開発や今提供している技術のメンテナンスなどを、税本くんにも協力いただきながら進めています。また最近では、この技術を使って他にどのようなことができるかや、この技術を活用いただける媒体社様や広告主の方への拡販戦略についても考えています」 

税本「自分のミッションとしては、このプロダクトをいかに売るかというところを大前提として、その上でどういった開発をしていくかのディレクションをすることです。具体的には、中根さんがさっきおっしゃったように、拡販的なところでプロダクトを売るためにどういった新機能を開発するか、どういう風に磨くかという新規開発の進行で、もう一つが保守運用です。やはりプロダクトを提供する上では開発のみならず保守運用も必要になってくるので、そこの業務をやらせていただいています」 

―そうした中で、なぜお二人は今回インドに出張することになったのでしょうか?

中根「行くことになった背景としては、このプロダクトはキャリアデータを活用するものであるため、当然その情報を扱うにあたってはセキュリティへの配慮を最大限に鑑みなければなりません。その作業を行う場所については通信キャリアであるKDDIの方々と、関わっている我々が実際に現地へ行ってどのような運営がされているかを監査しなければならないということで、そのために拠点であるインドへ向かうこととなりました。

当然、作業いただいてる方々を信用する/しないという単純な話ではなく、 実際に見てみて気づく部分や、現地に行ったからこそできる話もあるなと感じました。監査については、例えば作業する部屋の入退室のログをどうやって管理しているのかや、ちゃんと部外者が入らないようになっているかなど、そういった点を現地でしっかりと確認することによって担保できるな、という実感が得られました。

また、イギリスのNovatiq社の方々もインドのオフィスに来られていたので、そこでこれまでのプロジェクトや今後について対面で直接お話できる、というのも今回のインド出張の副次的なテーマになっていましたね」

―ここ数年はずっとコロナ禍で、海外に行くこともしばらく無かったと思いますが、その点で困ったことなどはありませんでしたか。

税本「実は僕は一年程前に個人的にアメリカに行ったのですが、その時は出国前にも帰国後もPCR検査を受けなければいけなかったり、隔離措置があったりと大変だったのですが、そういったものはなくなっていました。コロナ禍前の状態と全く同じかというともちろんそうではありませんが、かなり緩和された印象を受けました」

インドの洗礼…痩せたデカい野犬に追いかけられる

―インドに行かれたのはお二人とも初めてですか?

二人「そうですね」

―大変なことなど色々あったと思いますが、いかがでしょうか。 

中根「まず入国の時からなかなか大変でした(笑)。入国審査の時にその場でちょっとした書類を書くことになるのですが、これ何書くんだっけ?みたいな感じで手間取ったりしていると、担当の方に『お前あっち行け』みたいな感じでシッシッと追い払われたりとか(笑)、あと空港に着いたのが深夜だったので、市街地へ移動するドライバーが全然つかまらなかったり。洗礼と言いますか、“これがインドか”というのを初日から感じましたね」

税本「たまに水が出なかったりとか、日本だと当たり前なこともそんなに行き届いていない部分があったり、あとは野犬が・・(笑)」

―野犬?何かあったのですか?

税本「インドって、動物をむやみやたらに殺生してはいけないという思想があるらしく、野良犬がいてもそのまま放置されているというか、犬がのさばっている状況で」

中根「のさばってる(笑)確かに」

税本「その犬が何故怖いかというと、狂犬病を持っている可能性があるということで、僕たちも噛まれて発症したりしたら・・致死率がほぼ100パーセントと聞いていたので、かなり恐れていたんですね」

―野犬にはどこで遭遇したのですか?

税本「至るところで(笑)。ホテルの外に出たらもう目の前にいたりとか、ある意味人間社会に完全に溶け込んでいました」

中根「二人でダッシュで逃げたこともありました(笑)。本当にデカかったですよね」

税本「足も速いし」

中根「ヤバいなと思いました。その日はインドに着いて二日目で、夜にKDDIの方も到着されるということで、それまでリモートで仕事をしつつ、日本との時差は3時間半ほどあって。インドでは15:30ぐらいに日本で定時(19時)を迎える頃で、業務も落ち着いてきたのでちょっとご飯買いに行きがてら、街並みも見てみようということで、税本くんと二人で近くのショッピングモールへと歩いて行きました。

現地の様子(以下、インドでの写真は全て税本さん撮影)

ただ、Googleマップで調べて行ったにも関わらず、その場所にショッピングモールが無くて(笑)。信号もほぼ無い交通事情で、行き交う車と意思疎通を何とか取りながら合間を縫って道路を渡ったり、そういったこともあって正直かなり疲れました。二人で『なんも無いなー』とか言いながら駅の周辺を歩いていたら・・前からちょっとヤバい感じの犬が二匹猛ダッシュしてきまして。あーこれはもう二人ともやられるなと(笑)。

それで僕は一旦進もうとしてた方向の端っこに避けて、あっちも噛みに来なかったので、まあ何とかなったかなと思って税本くんのほうへパッと振り向いたら、居なくて。あれ?やられた?と思ったんですけど(笑)、税本くんは進行方向と逆方向に逃げてたので、気づいたら『僕・犬2匹・税本くん』みたいな位置関係になってて」

―結構な距離が離れてしまった感じですか(笑)?

中根「50メートルは離れてましたね。犬二匹を挟んで僕らが別れた形になってしまったのですが、そうしたら気づけばさらに犬が二匹追加でやって来まして(笑)。駅の階段を犬が降りてきたんですよね。その瞬間アドレナリンが出て猛ダッシュで逃げました。 

一番悔しいなと思ったのが、僕らが犬からガチ逃げしてたのを現地の方に見られてて。大学生っぽい人たちが『あいつら逃げてるぜ』みたいな感じでヘラヘラ笑ってたんですが、犬がそちらの方にじゃれつこうとしたときにその人たちも逃げていて、いや君らも逃げるんじゃん!と思いましたね(笑)」

―税本さん的に、逆方向に逃げちゃったのはもうヤバいからっていうことで?

税本「ヤバいから(笑)。完全に死の予感を察知したので、後ろに逃げました。防衛本能ですね。犬はなんとか巻きました」

中根「メインで追いかけられたのは二匹なんですけど、追加されたワンちゃんも・・結構デカかったですよね?」

税本「デカかったですね」

中根「犬種でいうと何かな。痩せ型でしたよね?」 

―痩せ型のデカい犬ってちょっと怖いですよね。 

中根「怖いですね。ハングリー精神を感じる(笑)。ドーベルマンとかそっち系ですかね」 

税本「そうですね、大型犬…ゴールデンレトリバーまで大きくはない、それに近いぐらいの大きさで」

中根「毛がないゴールデンレトリバーみたいな」 

謎の食べ物「クルフィ」

―それはかなり怖いですね…ちょっと犬のことばっかり聞いちゃってるので一旦話題を変えますが(笑)、デジタル分野での進歩を感じたりした場面はあったりしましたか?

税本「日程が限られていたこともあり、インドの先進的なIT企業にアポを取って訪問したりするような時間も取れなかったため、正直なところそれを体感することはあまりできませんでした。一方で日本よりも進んでいると感じたのは、Uberです。日本でもサービスが展開されていますが一般的なタクシーしか呼べませんよね。インドだとアメリカなどと同様にUberドライバーの車を選んで乗ることができるので、非常に便利だと感じました。

僕たちが滞在していたハイデラバード(編注:インド南部の都市)は車がとても多く、皆運転がとても上手でした。先ほど話したように信号などの整備があまり整っておらず、クラクションがほぼ一日中鳴り止まないような環境です。

ハイデラバードの街並み

車の運転が上手でないと事故が起きてしまうので、皆さん運転が自然と上手くなっているという感じでした。信号がなくてもトラフィックがちゃんと流れているというのが驚きでしたね」

中根「(車の中には)犬もいないしね」

税本「(笑)そうですね。安心でした」

―ハイデラバードというとビリヤニ(編注:バスマティライスをスパイスや肉などの具材とともに炊き上げた料理)の聖地の一つとも言われていますが、現地での食事はどうでしたか? 

中根「それこそビリヤニばかり食べてましたね。美味しかったです」

現地のフードコートで食べたビリヤニ

税本「僕は夜にちょっとお腹が空いたので、ホテルで電話でルームサービスを頼んで、そこでもビリヤニを食べたりしました」

―海外のホテルでルームサービスを頼むのは難しくないですか・・?

税本「僕にはルームサービスを取るか、外に出て野犬に襲われるかの二つの選択肢しかなかったので(笑)、頑張りました。その時も英語とはいえインド風のアクセントがあるのでコミュニケーションに苦労して、最初はフロントに電話かけたのに切られたりしましたが」

中根「ルームサービスの電話で切られたんだ(笑)」

―客室からの電話なのに(笑)。

税本「2、3回電話してようやく頼めて。その時も料金をちゃんと聞いて頼んだのに、実際チェックアウトの際に精算したら700円ぐらい上乗せされたりしてて(笑)。ちょっとびっくりしましたね。ビリヤニは美味しかったです!」

苦労して頼んだ、ルームサービスのビリヤニ

中根「あと印象的だったのは、見た目と味の差分があるものが多かったですね」 

―見た目と味の差分ってどういうことですか(笑)?

中根「これ絶対しょっぱい系だろ、と思って食べてみたら甘かったりとか、これは全然辛くないなと思いながら食べ進めていくうちに耐えきれない辛さになったりとか、日本ではあまり感じることのないタイプの辛さのものがあったりしました。

あと一番ビックリしたのが、監査が終わった後にNovatiq社の方々と一緒に食事する機会があったのですが、そこで最後に『コーヒーは飲みますか?』みたいな感じで店員さんに聞かれて、じゃあお願いしますと頼んだら全然違うものが来たんですよね。なんでしたっけ、『カフィ』でしたっけ?」 

税本「端的に言うと、アイスクリームが来ましたね」
 
中根「なんか、コーヒーと名前が似た、違う料理があって…アイスクリームの上に何か乗ってるやつが来て」 

―あ、「クルフィ」ですかね?

税本「それですね!」

中根「その味が、本当に今まで食べたことのないタイプで、コーヒー頼んでるつもりだったのにそれが来たので、これは何なの??と思いながら食べていましたね。めちゃくちゃ甘いのにスパイスは効いているという味で、非常にインドを感じました」 

これが「クルフィ」だ!

「Hyper ID」のミライに向けて

―今回お二人はNovatiq社との「Hyper ID」の取り組みにおいてインドへ出張されたわけですが、今後についてはどういった見通しでしょうか。

中根「今後もプライバシーに配慮した形で、かつ広告主の方々のご意向に沿った広告配信を実現していかなければ、現在のインターネットにおける、広告の収益を財源として無料で情報やサービスを提供するというビジネスが成立しなくなる恐れがあると考えます。そうなってしまった場合誰も幸せにならないので、引き続きNovatiq社と協業してさまざまな選択肢を提供できるよう、開発を進めていきたいです」

―その中でお二人はどのような役割を担っていきたいですか。

税本「まず実績をつくらなければいけないと考えています。売り上げがどんどん上がっていくことでHyper IDの市場におけるプレゼンスも向上していき、開発でできることも増えてくると思います。その中で自分は開発のほうに重きを置いて、このプロダクトをより売れるものにする事業戦略を練って、そのうえで戦略的な開発をいかに推進できるかにコミットしていきたい です」

中根「このプロダクトは、3rd party Cookieの制限が加速していくという想定のうえで推進しているのですが、当初より一部スケジュールに延期があり(Google Chromeでは3rd party Cookieの完全廃止は2024年後半ごろになると発表されている)、まだCookieも使える形となっています。

そうした中でも打ち出せるポイントとしては、iOSユーザーの方の属性を取ることは他のプロダクトだと難しくなっているのですが、Hyper IDを用いるとそれが可能であるという点です。日本国内におけるiOSのシェアは半数を超えており、そういった方々にターゲットを絞ってリーチしたいという広告主の方々のニーズを満たすことはできると考えているので、そのための機能拡充などを進めていければと考えています。

そのように、どこに力を入れるかを見据えて注力し、そうやって売り上げを立てていくことで新たなつながりを生むことができ、広告在庫や配信量も増え、媒体社様・広告主様が嬉しい・・という連鎖反応を起こすことができるプロダクトだと考えています。それを実現させるためにも俯瞰的な立場から考えて、周りの方々にご協力をいただきながらビジネス的に正しい方向性を見つけていきたいです」

―最後に、この取り組みについてSupershipグループ内のメンバーの皆さんに伝えたいことや、協力してほしいことなどメッセージはありますか?

税本「現在、我々としては開発を中心にして進めているところですが、とはいえ営業面の充実があってナンボのプロダクトだとも考えています。そういった意味では、営業チームの皆さんの力も存分にお借りして、一緒に伴走してプロダクトをより売れるものにしていきたいので、ぜひお力添えいただければと思います」

中根「プライバシーへの配慮を最大限に重視した技術を活用して、広告主の方に3rd party Cookieをベースにできていた時と同様のユースケースを叶えられるようにするのが最終的な目標です。その中でさまざまな新機能のリリースも進めていて、営業の方からも本格的にご相談をいただいたり、広告主の方々からもご意見をいただいたりという機会が今後増えてくると考えています。

今年度はこのHyper IDを、市場にどんどん打ち出していけるタイミングになってくると思います。ぜひご興味がありましたら、我々のチームにお声がけいただいて、広告主様のご意向やニーズをお聞かせいただきたいです。今後の開発タイムラインにも反映させることもできると思うので、いつでもご連絡ください。

そして今後も、このプロダクトをSupershipグループ全体としての特色にすべく邁進していきますので、ぜひ温かい目で見守っていただければ幸いです!」

中根さん・税本さん、取材へのご協力ありがとうございました!


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