「Be Super!」なミライを作るために、どう働くか? 〜Supershipグループ、4つのValue〜
みなさん、お疲れ様です!Supershipホールディングス 代表取締役社長CEOの稲葉です。
ここでは久しぶりの投稿になります。
気づけば3月も終盤に差し掛かり、FY20年度も大詰めですね。みなさん忙しい日々を送っていることとおもいます。大変な時期ですが、あと一踏ん張り、頑張って乗り切っていきましょう!
さて、企業にとって新年度は大きな「節目」ですので、気持ちを新たに新年度を迎えるにあたって今一度、Supershipグループが大切にしているGroup PurposeとGroup Valueについて振り返りたいと思います。
このSuper Storiesがスタートしたときに書かせてもらった記事でも触れていますが、複数のスタートアップの共創体として、共に高めあいながら500名を超える規模にまで成長したこのSupershipグループが、より一層飛躍するために原点に立ち返って定めたのがGroup PurposeとGroup Valueです。
まず、Group Purposeとは、会社として目指すべきノーザンライツ、いわば北極星となるような、Supershipグループとしての「存在意義」を明確にしたものです。
アンケートや対話を通じて吸い上げたメンバーの声をもとに、役員陣と一緒に本当に長い時間をかけて練り込んだのが、「ミライリアルの幸せを、デジタルの力で創る」です。
Supershipグループで働く皆さんには、自らの力で未来を描き創ることができる力があると信じているので、みんなで手を取り合って、「ミライリアルの幸せ」を具現化していきたい。そんな想いが込められています。
これについては、前回の記事でお話しておりますのでおさらいしてみてください。
前段が長くなりましたが、今回はこのGroup Purposeを実行していく上での共通の価値観であり、行動規範と位置づけているSupership Groupの4つのValueについてお話したいと思います。
Supershipグループの4つのValue
<Be Super!>
1, Super 未来志向
2, Super Challenge
3, Super ジブンゴト化
4, Super Honesty
この4つのValueは、様々なバックグラウンドを持つメンバーが集結するSupershipグループらしく、ひとりでなく”仲間と一緒に”仕事をしていくために全員で共有したい共通の価値観です。
前段で触れたPurposeがWHY(なぜやるのか?)であるとすると、Valueは言うなればHOW(それを叶えるためにどうやるのか?)にあたると思っていて、この4つの根源的な「働く様(サマ)」をみんなで共有することでより一層良いもの、良き未来が作れるのではないかと思っています。
実は、検討段階ではもっと数が多かったのですが、メンバーみんなが日々の振る舞いに落とし込めるように、複数の案を1つに束ねていく作業を経て、シンプルな4つに集約しました。4つのValueに優劣や序列はありません。また、Valueを仲間同士で競い合うとか、これらを兼ね備えていない人は仲間として受け入れないとか、そのような類のものでもありません。先述した通り、Valueとはひとりでなく”仲間と一緒に”仕事をしていくために全員で共有したい共通の価値観です。Supershipグループのメンバーであるみなさんにはこの4つのValueそれぞれを等しく、常に“意識して”働いてほしいと思います。
ここからはそれぞれのValueについて、もう少し具体的に僕なりの解釈や日々の行動で意識していることなどを解説していきます。
Super 未来志向
Super 未来志向はPurpose「ミライリアルの幸せを、デジタルの力で創る」の説明とも重複するのですが、ここでいう「ミライ」とは、タイムマシンのような突拍子もないものを指しているのではなく、「今の延長線上に確かに存在する”手触り感のあるもの”をデジタルの力を活用しながら創っていくこと」と定義しています。
インターネットが普及したことで、僕らの生活は豊かになりました。時間や場所の概念を飛び越えて、新しい価値を生み出すことができるのがインターネットの最大の魅力だと思います。インターネット業界にいると、例えば新しいサービスができたというニュースを目にしたとき、“自分も似たようなサービスを考えていた”というケースがよくあるかと思います。
でも、結局思いついていただけではダメで、それをちゃんと創り上げて、提供できるかどうかがすごく大きな「違い」だと僕は思っています。似たようなサービスであっても、ちょっと工夫を加えたり、より使いやすいものを創り上げることで、一気に世の中に普及するといった事例もありますし、そういったちょっとした「違い」が「ミライ」につながることは大いにあると、この業界においては特にそう思っています。
自分もこの業界に身を置くものとして、今はないものを新しい価値として世の中に提供し、世の中をよりよくしていけるようなミライをつくっていきたいし、Supershipグループもそんな組織でありたいなと思っています。これは自分自身でも心がけていることなのですが、メンバーの皆さんにも、今やっている事業や業務を見つめ直してみて、そこにちょっとの工夫を加えてみてほしいです。それが、未来志向の一歩目であり、そのちょっとの工夫の積み重ねによって全く新しいモデルが作れたりすることもあるかもしれません。「バタフライエフェクト」とよく言いますが、些細なことがさまざまな事柄を引き起こしてだんだんと大きなうねりに変わっていくことは本当にあると思っていますし、それこそがインターネットの醍醐味である、と強く思っています。
Super Challenge
次にSuper Challengeについてですが、これはやる内容に関して言いたいのではなく、“まずやってみよう”という姿勢そのものが大切だと思っています。やるかやらないか悩んでいるくらいならやってみればいいじゃん!という話です。やってみないとわからないことはたくさんあるので、やるからにはある程度のリスクへの対処も想定したうえで、そこでリスクを受容することも含めてやってみようと思わないと、そもそも無謀かどうかすら判断できない場合もあると思います。
僕もこれまで20年以上社会人をやってきたなかで色々な新規事業に携わってきましたが、そのなかで明確に「失敗」を実感したのは、自分の中ではやりきったけど、ここから先のブレイクスルーが見えなくて、いや〜、ここまでだったか、、、と半分笑ってしまうような状態になった瞬間でした。そこまでは、簡単に失敗を認めて諦めたくないんです。意地ですけど(笑)
言ってしまえば、そんな“気合い”と“根性”が前提としてありますが、本気であればあるほど、Challengeをやりきるためのロジカルな観点を踏まえた解決策を考えついたり、プランをつくったりすることができるはずです。だから、本気でなにかやりたいという気持ちを持つ仲間に対しては、応援したいし、できる限りバックアップしたいと常々思っています。
Supershipグループの新規事業創出プロジェクト「ミライリアルCHALLENGE」も、このSuper Challengeを後押しする場としてスタートしたものです。本気でやって失敗したならそれはそれでしょうがないと思っているので、まずはやってみてほしいです。「ミライリアルCHALLENGE」をスタートするにあたり、マネジメントから皆さんに動画メッセージを発信させて頂きましたが、その中でも多くの方が語っていた通り、Challengeした結果としての成否ではなく、そのChallengeという一歩を踏み出したこと自体が皆さんの将来の糧になることに疑いの余地はありません。
参考:「ミライリアルCHALLENGE」関連記事一覧
「まずはやってみる」。そのための事前準備として僕が昔から癖づけているのが、成功に向けておさえるべきポイントを洗い出すことです。
僕はKPIツリーを描くのが好きです。なぜうまくいっているのか、なぜ失敗しているのかがわからず、ここじゃない?という“あたりどころ”さえ見いだせない状態が本当に気持ち悪くて嫌だと思うので、そういった点は意識してやっています。
道筋がぼんやりと見えてくることで、その成功を感じることができます。ただ、実際蓋を開けてみると全くうまくいかなかったりもするので、本当のChallengeはそこから始まるのだと思いますが。
Super ジブンゴト化
Super ジブンゴト化は言葉通りといえば言葉通りなのですが、相手や事柄に対してしっかりと興味を持ち、自分事として捉えるということだと思っています。
組織の規模が大きくなればなるほど、「あれはうちの部署の仕事じゃない」「そもそも何をやってるかよくわからないけど、まぁいいや」と無関心になっていくことが出てきてしまうと思います。でも、これは同じ釜の飯を食う仲間としていい状態ではないと思っています。
何もかもジブンゴト化して全てに直接手を出していくということではなく、“仲間と協働する”ことは人と人との取り組みですので、前提として相手や事柄に対してしっかりと興味を持つことがジブンゴト化の一歩目として大切なのではないでしょうか。
僕がSupershipの一事業部門の責任者であった時、担当外の事業領域について理解を深めるために、複数の他部門メンバーとコミュニケーションを取ったことがあります。詳細まで理解できていなかったことも多くあり、「うちのグループはこんなにすごいことをやってるんだ」と心から感心したことを覚えています。
そして面談の後、彼らの取り組みや成果の中に自部門の事業を伸ばすヒントがあることに気づきました。シナジーを出すための連携すべきポイントも見つけることができました。
ジブンゴト化するということは、まず相手に興味を持つことであり、理解することであり、そのことがやがて自分やチームの成長や成功につながるのだと考えています。そのために、僕が大事にしているのが、とにかくコミュニケーションをとることです。
Supershipグループでは、マネージャーとメンバー間で定期的に「1on1」を実施していますが、僕もグループ代表に就任したときから「グループリーダー行脚」と銘打ち、マネージャーとの1on1を行っていて、ここから多くの気づきや新たな発見をもらっています。そしてそのことが、一つひとつの事業や業務をジブンゴトとして捉える機会になっています。今後もマネージャーと対話する機会は持ち続けていきたいと思っています。
Super Honesty
最後にSuper Honestyについて。これには自分に対してと他者に対しての2つの顔があると思っていて、まず自分に対しては嘘をつかないということです。僕自身、聖人君子のような生き方ができているかというと全くそうは思っていませんし、怠け者なところもあって「今日はできないけど明日やろう」と先送りすることも時折あります。でも、自分に嘘はつかないと心に決めています。自分に嘘をついてまで何かをしたり、逆にしなかったりすることで、後々になって後悔するように思え、そのようなことのないように誠実でありたいと願っています。
他者に対しては頭ごなしに否定しないということです。人間なので、好き嫌いや、合う・合わないなどがある程度出てきてしまうことはあると思いますが、だからといって相手や意見に対して頭から否定してしまうと、そこからはもう負のやりとりにしかなりません。ですので、まずはきちんと相手を受け入れて傾聴するという姿勢は持つべきだと思いますし、僕自身もそうありたいと願っています。
結論、自分に対しても相手に対しても誠実である状態のほうが人は心地よくいられる、心地よく働けると思っていて、みなさんにはお互いにそうあって欲しいと願っています。
Be Super!に働いていこう
4つのValueをそれぞれ僕なりに解説してみましたが、いかがでしょうか?本当に魂を込めて絞り込んで作った4つの要素なので、少しでもニュアンスが伝えられているといいなと思います。
Supershipグループでは、特にValueを体現しているメンバーを称賛する「QMVP」を3Qより開始しました。受賞したメンバーの働き方を知ることが、日々の行動を振り返ったり、Valueをより意識するきっかけになればと期待しています。
参考:「QMVP制度」についてはこちら
まずはこの4つの言葉を意識してみることから始めてみてください。そして自分なりのやり方で、一つ行動してみてください。550人の仲間が550のやり方で愚直に行動を起こした時、Supershipグループ全体に、誠実で、未来志向で、挑戦的で、主体性に満ちた、大きなうねりが生まれると期待しています。僕はそのうねりをこの目で見てみたいし、みなさんと一緒に必ず創り出したいと思います。
ということで、引き続きBe Superに頑張っていきましょう!