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自分ならではの価値を考え続け、広告の明るいミライを描く【Leader's ミライリアル 大野さんの場合】

お疲れ様です!Super Stories編集部の大崎です。

Supershipグループでは、Group Purpose「ミライリアルの幸せを、デジタルの力で創る」の浸透に向けた取り組みを進めています。その一環で現在、グループの全従業員を対象としたワークショップ "CAMP” を順次実施しています。 "CAMP” ではメンバー一人ひとりの「ミライリアル」を言語化していますが、この連載「Leader’s ミライリアル ◯◯の場合」では、グループのマネジメント陣が掲げる「私のミライリアル」とその背景にある「価値観、好きなこと、得意なこと」をお届けします。

今回は、Supership 執行役員/アドプラットフォーム事業領域 事業部長 広告プロダクト統括 大野 祐輔の「Leader’s ミライリアル」です。

Supershipグループを牽引するマネジメント陣が考える、各社・各事業の“未来予想図”である「私のミライリアル」にぜひ触れてもらい、日々の業務(=旅路)を進めるヒントとしてご覧ください。

【 カルチャー浸透施策のひとつ、「カルチャーブック」については以下の記事で制作意図などを語っています。ぜひこちらも合わせてお読みください 】

大野さんの「私のミライリアル」

「私のミライリアル」
ジブンたちにしか出せない価値で広告のミライを明るくする。

―大野さんの「私のミライリアル」にはどのような思いが込められていますか。

「僕らがいま置かれている状況や、使えるリソースがある中で、自分たちがこの業界でどのように価値を出して広告の未来を良くするか、ということが僕が考えるミライリアルです。Supershipでしかできない、自分にしか出せない価値をきっちり定義し、それを使って、他の人にはできない何かで広告の未来を明るくしたい、という思いを込めています。人と同じことをやっても面白くないので、方法は似ているかもしれないけど、その中で自分たちらしさをどう出せるかが『ジブンたちにしか出せない価値』だと思います」

―「広告の明るいミライ」とは、どういったものと考えていますか?

「かつて、(業界の中で適切なターゲティングシステムや広告規定の整備が進む前は)デジタル広告が“嫌われもの”とされていた時期があり、現在でも少し“煙たがられている”ような印象があります。そうした中で、もう少し世の中の皆さんに受け入れられる広告によって、収益を得られる人たちがいて、効果を出せるクライアントがいるという、健全なマーケットを作ることができたら良いと考えています。

広告の良さは、広く世の中に情報を知らせることであり、受け取った人には『その情報を知れて良かった』と感じてもらえるのが理想の姿だと考えています。

一方で、現在でも一部のWebサイトでは、突然ポップアップが出てきたり、興味のない広告が大量に貼り付けられていたりと、ユーザー体験を損なうような広告が掲載されているケースも見受けられますが、そうしたやり方でないと広告ビジネスが成り立たない世の中は良くないと思っています。SNSのような大きなプラットフォーマーでないと、きれいな広告の見せ方だけで生きていくのがとても難しくなってしまっているのがデジタル広告業界の課題なので、それをSupershipで良いプロダクトを作って健全化させていきたいです」

価値観・好きなこと・得意なことについて

―続いて、その背景にあるご自身の価値観や好きなこと、得意なことについてお聞きします。ご自身の価値観は「挑戦」「責任」「希望」の3つを選ばれましたね。

「『挑戦』を一番最初に選んだのは、何か新しいことにトライし続けることを社会人生活を通じてずっとやってきたからです。その一方で、やるからにはちゃんと『責任』を持ってやろう、ただどうしてもダメな時はダメと割り切って、ポジティブというか、これをやったら何か良いことはあるだろうという『希望』を持つということで、この3つを選びました」

―好きなことは「わからないことを調べる」「誰かの助けになること」「興味のあることを学ぶ」を挙げられています。

「まず、わからないことがあったら自分でわかるようにならないと仕事をしていく上で困るので、とにかく調べようと常に心がけています。そのうえで、自分が何か知っていることに関しては誰かの助けになってあげたいです。

そして『興味があることを学ぶ』のは直接業務に関係なくとも色々と学んでみる、ということです。社会人になりたての頃は暇な時間も多く、色々と学んだり試したりしていました。そのおかげもあって、初めて転職した時にも個人的に学んだことが活きたので、暇な時間に自分で何かやってみるということは、自分の役にも立つし、結局そうすることが好きなんだろうな、と思います」

―得意なことは「プロジェクト進行」「新規領域への対応」「広告プロダクト企画」を挙げていただきました。

「『プロジェクト進行』については社会人生活を通してそういった仕事をずっとやってきたので、割とできるほうかなと思っています。『新規領域への対応』は、僕自身は“ゼロイチ”よりかは“1をちゃんと形にする”対応力のほうがあるんじゃないかと思っているので挙げました。『広告プロダクト企画』もずっと仕事としてやってきたので、得意な方に入るかなと」

―Supershipグループでは、若手のメンバーがプロジェクト進行を任されることも多いかと思いますが、そうしたメンバーに意識してほしいことなどはありますか?

「そうですね・・数をこなせば何とかなるんじゃない?と思います(笑)。とにかくいっぱいやったほうが良いですよ。極端なことを言うとプロジェクトの進行役は、技術についてわかっていなくてもできてしまうんですよ。ただそれだと潰しが効かなくなるので、僕はわからないことはエンジニアに聞きまくっています。そういった所で、自分がどこまでプロジェクトに深く踏み込めるか、というスタンスも大事だと思います」

価値観が育まれた人生のターニングポイントは


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―続いて、大野さんの価値観や好きなこと・得意なことが育まれるきっかけとなったエピソードを伺いたいと思います。ご自身の人生の“幸福度の増減”を折れ線グラフにした「ライフチャート」に沿ってお話を聞いていきます。

新卒で最初に就職したのは、渋谷にあるレコードショップだったようですね。

「僕はEC事業に学生のときからアルバイトで携わっていて、そのノウハウを多少なりとも持っているということで、入社後すぐにEC事業を立ち上げるというミッションを与えられました。『俺たちはレコードを売るスキルしか無いから、とにかく君が調べてやってくれ』という感じでした(笑)。

そこでは今で言うPM(プロジェクトマネージャー)のような仕事をやりました。1年ほどでシステムローンチをして、その後1年ぐらい運用し一定の成果を上げることができたので退職したのですが、今考えてみるとそれ以降もずっとPM的な仕事をやり続けています。そこがキャリアのスタートとして“プロジェクトをマネジメントして、リリースする”という仕事をメインにするきっかけだったのかなと思います」

―ほぼアナログな環境から、1人でEC事業を立ち上げるというのはかなり大変だったのではないかと思いますが、それをやり遂げられたモチベーションの源泉は何だったのでしょうか。

「もちろん音楽やレコードが好きだから入社したというのもあります。当時、レコードの通販は基本FAXか郵便で、超アナログでした。僕は大学まで北海道にいたので、地方と東京の流通の時差も感じていました。でもECであればほぼ同時に全国展開されるので、その時差を解消できるし、FAX注文より遥かに買いやすい。今でいうDXと言いますか、通販事業のDXをしたいという考えがモチベーションとしてあったのかなと思います」

―その後、インターネット業界へと進むべく、より幅広い経験を得るために制作会社に入社されましたが、とても厳しい環境だったようですね。

「かなりしんどかったのですが、今振り返ると修行期間だったというか、ここでインターネットの基礎を学んだなと感じます。レコードショップでのEC事業の立ち上げも、大きな制作案件も、いずれも足の長いプロジェクトなので、しっかりとWBS(Work Breakdown Structure、プロジェクトにおけるタスクを細かく分解して構造化する手法)を引いて計画どおりに進めていきましたが、そういった仕事のやり方を学べましたし、基礎から叩き込まれました。これを若いうちに経験できたのは今に役立っているのではないかと思います」

―そして制作会社を退社され、たまたまmediba社にいた知り合いの方に誘われて入社し(後にSupershipへ移籍)デジタル広告事業を手掛けるようになられます。

「入社した時は仕事が無く、どうしようかなと思っていました。その後はアドネットワークを何回も作り直すなど色々なことがありましたが、36歳のころSSP『Ad Generation』(アドジェネ)を立ち上げ、事業部長になりました。そして事業は一旦他の人に預けて開発部門を担当すようになったり、そこからまた事業側に戻ってきて動画広告の盛り上がりに応じて『UltraImpression』をテレビ朝日などと5社共同で立ち上げ、その取締役にも就任しています。

最後のグラフの上がり下がりは、UltraImpressionが軌道に乗ってきた頃にコロナ禍に入り世の中が少し暗くなったことや、そうした中でも長男が生まれて、でも子育てがちょっと辛いかも・・と感じたりしているのを表しています」

―medibaからSupershipにかけて、アドネットワークのスクラップアンドビルド、アドジェネの立ち上げ、そしてUltraImpressionの設立・・など、フェーズもさまざまなご経験をされています。現在は複数のプロダクトを管掌されている立場かと存じますが、モチベーションはどこにありますでしょうか。

「アドプラットフォームについては、業界全体を見ても難しい状況にあると思うので、どうにかしてまた軌道に乗せていけたらという思いがあります。一方で、デジタルマーケティングの業界が変わりつつある中で、自分自身や会社がどう生き残っていくかを考えるところにある種の面白さがある、とも感じています。何も変化が無い業界で働いて、変化の無い仕事をし続けるよりは、どうやってサヴァイブしていくかを考えるほうが仕事として面白いと個人的には思いますし、3年後のデジタルマーケティング業界がどうなっているのかも気になります。

Supershipグループは、大手キャリアのグループ会社であることなどさまざまな強みがあるので、それをどのように活かして最適解を選んでいくか、だと思います」

―Supershipグループの会社としての強みは、メンバーの皆がわかっているところだと思いますが、その一方で一人ひとり、特に若手メンバーは「自分の価値ってなんだろう?」と模索している方も多いのではないかと思います。

大野さん自身は、いつ頃から“自分ならではの価値”を意識したり、それに気づけましたか。そしてこれからそれを見つける若手メンバーは、どういったことを意識して業務に取り組むと良いでしょうか。

「それでいうと、僕は人と自分の価値をどう差別化するかということを社会人になってからずっと追い求めてきました。レコードショップでも制作会社でも、その当時はあまり流行っていなかった技術にコツコツ取り組むことで、まだ他の人があまりやれていない、やりたがらないところで価値を出そうと考えていました。実は広告ディレクションも皆あまりやりたがらなかったので僕がやっていたという裏話もあります。

皆と同じ所を走っていても、いつまでたっても同じままです。自分にしか出せない価値を常に考えながら仕事をする、というのが何より大事なのではないでしょうか」

▼ 過去の「Leader’s ミライリアル」はこちらからお読み頂けます


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