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新規事業創出へのチャレンジで身についた“深堀り力”は、日常業務でも活かせる

Supershipグループの新規事業創出プログラム「ミライリアルCHALLENGE」。

その2回目となる「ミライリアルCHALLENGE 2021」では、3組が“本エントリー”に進出。このSuper Storiesでも、選考会の様子などのレポートをお届けしてきました。

先日、エントリーメンバーによる2回目のプレゼンが「1次選考 2nd Stage」として行われ、選考の結果「この段階でのジャッジは行わず、マネジメント陣とのメンタリングを経た上でプラン続行について各自判断する」こととなりましたが、最終的にエントリーした3組ともが「このプランでのチャレンジは終了とする」という決断を自ら行いました。

今回は、先日インタビューを公開した森本さんと同じく2年連続で「ミライリアルCHALLENGE」に挑戦したSupership プロダクト開発本部 アドテクノロジーセンターの初鹿さんに、新規事業創出への思いやこれまでのチャレンジで得たものについて聞きました。

「マネーの虎」ではなく、社内で事業化するためにはどうすればいいのかを考える

―初鹿さんは「古着やハンドメイド洋服の売買プラットフォーム/コミュニティ」のプランでミライリアルCHALLENGE 2021に挑まれました。

主にZ世代に向けたサービスとして、画一的なものではなく個性的な古着やハンドメイド洋服を気軽に売り買いしてもらい、サステナブルな世界を作りたいという思いがあったプランでしたが、今回は「継続しない」という選択をされました。この選択にはどういった経緯があったのでしょうか。

Supership プロダクト開発本部 アドテクノロジーセンター 初鹿さん

「1st Stage(1回目のプレゼン)を終え、メンタリングを行った際に、古着の売買のみでは扱う範囲が狭いのではないかという話になり、それ以外のアプローチ手段を検証しました。

そうした中で社内の皆さんを対象にアンケートを行ったところ、『欲しい物を気軽に探して手に入れたい』といった古着に関する課題感はあまり無いことが結果として分かりました。古着を“修理”する、などの観点では可能性があるのでないかとも考えたのですが、深堀りするには時間が足らず、結果的にはプラン続行はここで断念することとなりました」

―初鹿さんは「ミライリアルCHALLENGE 2020」も経験されており、2回目のチャレンジでしたが、第1回と第2回ではどのような違いを感じられましたか。

「初回はいわゆるコンペ大会で、自分のアイデアをプレゼンする『マネーの虎』のようなイメージで『こんなアイデアがあるから応募してみようかな』といった気持ちでした。第2回は稲葉さん(Supershipホールディングス代表)とメンタリングをさせてもらったりと、会社側の事業化に向けた本気度の高さを感じました。

メンタリングを行う中で、何が大切なのか自分の中でも気づけたところがあり、勉強になりました。また『他のチームと協業ができないか』といった意見をいただいたり、運営の方々ともお話をさせていただく機会が多かったので、そこは第1回の挑戦時には無かった部分だと感じます。

具体的なメンタリングの内容としては、最もわかりやすいKPIとして『服を出品するユーザー数』を設定して、それをどのような施策で集めるか具体的に考えておかないと、いざプラットフォームを作っただけでは集まらないよ、という指摘を頂きました。また運用面で、カスタマーセンターなどユーザーに対するサポートの部分で後々困るかもしれないのでそこも最初から考えたほうが良い、といったアドバイスもありました。“箱だけ作って中身スカスカ”とならないために、ビジネスモデルを精緻に組んでいく必要があることを強く感じました」

自分の中のアイデアを世に問いたい

―初鹿さんが、2回のミライリアルCHALLENGEへの挑戦で得たものとは何だったのでしょうか。

「アイデアのコンペにとどまることなく、実際に事業化するためには何が必要なのか、サービスを提供する場合はどういった課題があるのか、などを考えなければいけないことにメンタリングを通して気づくことができ、課題そのものやそれらに対する打ち手を深掘っていく力が鍛えられたと思います」

―反対に、足りなかった点やまだ学ばなければならないと思った点はありますか?

「マネタイズの観点や、KPIとして何を目標にするか、といった点はまだ漠然としていると感じます。アイデアはあるものの、そのゴールや出口をどう設定するかが弱かったと思います。

また稲葉さんも仰られていたのですが、一緒にやってくれる仲間を集めることも重要だったと感じています。人を巻き込んで、アイデアを人に伝えて、賛同してもらえるところまで持っていきたかったと、今回のチャレンジを振り返っても思います。他の参加者の方々はライバルではあるものの仲間でもあるので、もっと一緒に何か協業できれば良かったですね」

―そもそも、初鹿さんが新規事業に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。

「前職でSES(システムエンジニアリングサービス)という、他社に出向してエンジニアとして働く形態で仕事をしていたのですが、その出向先でも同じような新規事業のコンペ大会が開催されていて、事業化を実現されている社員の方もいました。その光景を見て、しっかり向き合えば成功できるという実感があったので、チャンスがあったら挑戦してみたいと思い、ミライリアルCHALLENGEに応募しました。

学生時代にも、個人で小さなブログを立ち上げてアフィリエイトで収益を得たりするような流行があったので、自分で作ってお金を稼ぐことにも興味がありました」

―初鹿さんは2年連続で「ミライリアルCHALLENGE」に挑戦されました。稲葉さんは新規事業開発について「とにかく諦めずに打席に立ち続けてヒットを狙おう」とよくお話されていますが、その思いについては共感される部分はありますか。

「そうですね。この業界は何が当たるか本当にわからないので、とりあえず出してみる。自分の中で浮かんだアイデアを世の中に問うことが面白いと思っているので、そういった意味では共感する部分はとても大きいです。そもそも、100本ノックのようにアイデアを考えることが好きで、“皆これをどう思うのかな?”が気になるので、まずそれがモチベーションになっていますね」

“深堀り力”を日常業務でも活かす

―Supershipグループでは、新規事業創出の専門組織「Supership Group Startup Studio」(以下、SSGSS)の立ち上げに向けて準備を進めています。(※編注:SSGSSについては以下の記事もご一読下さい)

SSGSSでは、ミライリアルCHALLENGEで採択されたプランの事業化に向け、チームアップやリソース管理などさまざまな面で支援していく予定です。このような組織ができると、新規事業にチャレンジする側としても心強い部分はあったりしますか。

「SSGSSという組織として仕組み化されることは心強いです。マネタイズの観点などは実際に日常業務で関わっていないとイメージしづらい部分もあるので、有益なフィードバックが受けられるのであれば相談してみたいと思います」

―新規事業をつくる上では、自分で資金調達など全て行うやり方もありますが、そうではなく、会社が一緒に伴走して予算も出してくれるミライリアルCHALLENGEには利点を感じますか。

利点しか無いですね。皆なぜ応募しないのかなと(笑)。自分が考えたアイデアでイケると思うのであれば、チャレンジすべきだと思います。

私自身、今現在は通常業務や子育てなどが忙しく、今年度は不参加の予定なのですが、仕事が落ち着いたりアイデアが固まってきたらまたチャレンジしたいと思っています」

―この2度のチャレンジで得たものを今後、どのように活かしていきたいですか。

「自分が思いついた“こうしたほうが良いのではないか”ということに対して、それが何故良いのか、どこに影響を及ぼすのか、という視点での深堀り力がついたと思うので、それを日々のエンジニアリング業務にも活かしたいです。ビジネス面からも、ものを作ってそれをどう売るのかに興味を持って、アイデアも提案していけたらと思います」

―新規事業開発だけではなく、既存の業務の中でも活かせる部分があるということでしょうか。

「そうですね。社内では既存の大きな事業に携わっているので、その業務をもっと洗練させて精度を高くするためにどうするかを考えていきたいです。

ただ、もちろん新規事業への思いが無くなったわけではないです。先日物流テックの勉強会に参加したのですが、国内のさまざまなECサイトが自前で物流網を作ろうとしているとのことで、そういった領域、特にラストワンマイルのドライバーさんのことまでは考えたことが無かったので、そこを攻めるのも面白いなと思ったりしています」

取材のご協力ありがとうございました!

【事務局からのお知らせ】「ミライリアルCHALLENGE TRYOUT」が始動しました!

Supershipグループでは今年度、新たな新規事業創出プログラム「ミライリアルCHALLENGE TRYOUT 2022」を立ち上げました。

このプログラムでは、意欲のあるメンバーを対象にワークショップとメンタリングを約半年間実施し、新規事業創出に関する基礎的な知識・知見を得た上でピッチ大会を行います。

採択された案件は、SSGSSと共に事業化へ向けたプロジェクトを立ち上げ、新たな柱となる事業へと成長させることを目指します。

「ミライリアルCHALLENGE TRYOUT 2022」については今後Super Storiesでも情報をお伝えしていく予定です。引き続きチェックしてください!

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